10分間瞑想でマインドフルに生きる
アンディ・プディコム著 満園真木=訳
コロナ時代となりました。
ただでさえ、仕事でのストレス、家庭内でのモラハラ、子育て疲れ、一人でいるのが怖い、老後は年金がちゃんともらえるのか、将来の漠然とした不安、、、などなど、人それぞれ1つくらいは不安を抱えている事と思います。
さらに、連日テレビでは、
「本日の東京都の感染者数は500人を超えて、、、」
「政府は緊急事態宣言の延長の可能性を、、、」
など、新型コロナウィルス感染症に誰もが怯え、先行きが見通せない事に不安を抱える昨今、いかに自身の心の状態を健康に保つことが重要だと思います。それができれば、たとえ自分の力ではどうにもできない出来事や状況が存在しても、悩みやストレスの種が一瞬で消え去る事が無いとしても、日々の ”心のケア” によって気分や感情に流され、精神のコントロールを失うという事がなくなるのです。
本書でプディコム氏が教えてくれるのは、手軽で日常に取り入れやすい、実践的な心のエクササイズです。今すぐ簡単に始められ、10分間目を閉じ座って心を落ち着かせることや、毎日の行動の中で『今、ここ』に集中すること、ただそれだけで超不思議とスッキリしたり、気持ちが和らいだりするんです。
仕事から帰ってきて(リモートが終わって)から気分を切り替える方法や、夜ぐっすり眠れる方法、人間関係を改善する方法、不安や悲しみや怒りを和らげる方法を『瞑想(=マインドフルネス)』を通じて、やさしく教えてくれます。
その中身を、今回ちょこっとだけ ご紹介したいと思います。
瞑想(マインドフルネス)の効果
日本で育った人は、もしかしたら瞑想を経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
瞑想=(医学用語で)マインドフルネスは、イギリスの国立医療技術評価機構(NICE)に医療としての使用を承認されて依頼、慢性不安、うつ病、怒り、依存、強迫行動、不眠、筋肉の緊張、性機能不全、月経前症候群などの治療に用いられてきました。
さらにはなんと、アメリカ海兵隊での集中力と能率を高めるために瞑想を取り入れているそうです。
瞑想は、心が関係する行動なら何にでもメリットがあるのです。
プディコム氏は色んな国を旅しているうちに、とあるインド人男性と出会いました。長いバス旅の間に意気投合し、お互い色々な人生経験を話し合うまでになりました。その男性の経験の中で、愛する妻と義理のご両親、幼い赤ん坊の4人を事故で亡くしたという事を聞きました。また、その直後に残りの3人の子供と実の母を疫病で亡くし、父も後を追うように火事で亡くしました。3ヶ月もしない内に彼は8人の家族を一気に失ってしまったのです。
話を聞いているうちにプディコム氏は、だんだん自分が恥ずかしくなってきました。いつでも物事を思い通りにしようとして、望み通りにならないと不満で、愚痴を言ったり嘆いたり文句を言ってばかりの自分が。
列車が遅れたとか、夜中に起こされたとか、友達と意見が合わないくらいのことで、何をそんなにカリカリしていたのでしょう。目の前にいる人物は、想像を絶する苦しみを味わいながら、なお驚くほど穏やかで落ち着いているというのに、、、
インド人の彼は瞑想を通じて、過去の出来事の受け止め方が変わった、それらの考えや感情の下に安らぎや穏やかさや落ち着きのある場所を見つけた、と言ったのです。
「何もしない」ことを体験してみる
あなたが最後に、テレビにも音楽にも本にも雑誌にも、食べ物にも飲み物にもお酒にも、スマホにもパソコンにも携帯にも、友達にも家族にも他人にも、一切邪魔されたり気を取られたりせず、考えなくてはならない事も答えを出さなくてはならない事も、一切なく、ただじぃーっと座っていただけってゆ~状況、ございましたでしょうか?!
私たちはたとえ寝床に横になっている時でも、たいていは何かを考えている事が多いと思います。
私たちは終始、「何かをする」ことに忙しくて、ただじっと心を休めることの意味をかえりみることさえありません。私たちは「何かをする」ことに取り憑かれていて、そこには「考える」ことも含まれます。
たしかに、何かしていないと落ちつかなくて、、、なんてセリフ、よく聞きません??
そんなあなた(ワタクシ)のためのエクササイズを2つご紹介致します。
エクササイズ 1「何もしない」
今すぐやってみましょう!
今座っている場所から動かず、スマホやパソコンを閉じます。
座り方に指定はごさいません。
軽く目を閉じ、1、2分そのままで。
色んな考えが頭に浮かんできてもOKです。
この段階では浮かんでは消えるは自然に任せて、たとえ1、2分でも何もせずにじっと座っているのがどんな感じか体験してみましょう。
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いかがでしたか?
リラックスできたでしょうか?
あるいは
「こんなのおかしい、よくわからない」
なんて事もあると思います。
でも、今の段階ではモヤモヤした感じでも良いそうです。
「常に何かをしている”クセ”や、そうしたくなる気持ちに気づいておくこと」
これが良い事だそうです。
エクササイズ 2「五感を意識する」
今度も2分間の短いエクササイズをしてみましょう。
エクササイズ1と同じように、今いる場所に座ったままでOKです。
スマホなどを閉じたら、五感のひとつに軽く意識を集中させます。
今の段階では音か視覚がいいでしょう。
目を閉じて背景の音に集中するのがオススメですが、ときどき予測不能な音がすることもあるので、目を開けて部屋の中の特定のもの、あるいは壁の一点をじっと見つめてもいいでしょう。
音と視覚のどちらを選んでも、それにできるだけ長い間 集中しましょう。
ただし あくまで軽く、ゆったりとです。
何かの考えが浮かんだり、別の五感に気をとられたら、もう一度集中する対象に意識を戻して続けて下さい。
どうでしたか?
集中できましたか?
実は1分間、対象への集中を保つことができたら、これは凄いことだそうです。
車の運転などをしている時は、これよりももっと長い間 集中しなければなりません。
運転の集中より難しいってことですね、、、汗
無理のない範囲で続ければ良いと思います
瞑想って、凄いんだな!
・・・でも、毎日は続かないよな、、、、
かくいうワタクシも30年前の中学生の思春期に、悩み多き少年Aは瞑想に出会いました。しかし毎日続けることはなかなか難しかったです。
だってお坊さんじゃないんだもん!なんて坊主だったのに言い訳をしていました。ま、野球部だったんですけど、、、汗)
今回、瞑想に関する本をご紹介させて頂いておきながら、実はワタクシ、無理して毎日続けなくても良いんじゃないかな?!と思っています。
なぜなら、
「瞑想始めてみたけど、続けられなかった、、、ハァ」
なーんて思ってしまったら、それは またストレスになってしまうからですし、毎日続けるのはハードルが高いと思います。
ヨガだってフィットネスジムだって、毎日通ってる超ストイックな人は、アスリートか何かもの凄い人だけだと思います。
そんな凄い人、目指さなくて良いと思います。
さぁ!
ハードルを下げましょう!笑笑笑!!
おいおい、じゃあ何でこの本勧めてんだい!
ターケーシ!!
って、怒られそうですが、まぁまぁ最後まで聞いてよ 母ちゃん。
瞑想が毎日続かなくても、本書をお勧めする理由とは?!
本書を読むことによって、日々の暮らしの中でこれまで何も意識せずに行動する際に”ある事”をすれば、それまでと比べ、物事に対する感じ方や捉え方、他人から受ける言葉に対する感情、そして他人に対する態度や言動が、あら不思議、ガラーっと良い方向に変わり人生がプラスへ転じていくと感じたからです。
その方法もやさしく教えてくれます。
もちろん、1日10分間の瞑想を毎日続けられる人は是非続けてみて下さい。
半年、一年後、劇的な変化がみられると思います。
(やったことはないケド、たぶん、絶対、、、汗)
そのある事とは、本書をご覧いただけたら答えがのっております!スイマセン、、、汗
ご清聴、ありがとうございました!!
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